CROSS TALK02
マネージャー座談会
業務管理だけにとどまら
ない、
成長を支える
ためのマネジメント
MEMBER
マネージャー
H.I
2017年入社。アシスタントマネージャーとして入社後、2019年よりマネージャー。法人顧問を中心に、コンサルティング、資産税など幅広い業務を担当している。
マネージャー
K.I
2017年入社。シニアスタッフとして入社後、アシスタントマネージャーを経て2021年よりマネージャー。法人顧問を中心に、国際業務・SPCなどのスキームや証券化に関する税務・会計サービスを得意分野としている。
業務チームと案件チーム。
2つの視点から
行われるマネジメント
私たちはマネージャーとしてチームを見る立場ですが、K.Iさんとは同じ案件に一緒に入ることが少ないので、意外とお互いのチームやマネジメントについて話してきませんでしたよね。今回は良い機会なので、いろいろとお話を伺いたいと思います。
私もマネージャーになってまだ1年とちょっとで、H.Iさんのマネジメントについてお話を伺いたいと思っていたところなので、こちらこそよろしくお願いします。
さっそくですが、K.Iさんの業務チームは何人体制ですか?
私の他に正社員が2人とパートのサポートスタッフさんが1人という合計4人のチームですね。H.Iさんのチームはもう少し人数が多いですよね。
そうですね、私のチームは6人です。私、正社員3人、パートのスタッフさんが2人。この業務チーム単位で朝礼や日報といった管理をしていますが、実際の業務は案件ごとに別チームを組んで進めることになるので、業務チームと複数の案件チームが走っているという状態です。
新しく入社される方にとっては、この業務チームがマネジメントの基礎になりますよね。基本的に新人スタッフと教育係は同じ業務チームになりますし。
そうですね。新人スタッフと教育係を同じチームにすることに加えて、各職位がバランスよく所属するようパートナーが人選を行っています。業務チームで社員の働き方を管理し、各案件のチームで業務の管理をするイメージですね。
業務チームのメンバーに対してはどのようなマネジメントを行っていますか?
やはり毎日の朝礼と日報のチェックがメインになりますね。ただ、メンバーが別案件のチームで業務に取り組んでいると、その内容も日報に載ることになります。その場合、業務に関する報告は出てきたものを確認するくらいで、それよりも全体の労務管理に注力しています。残業が過多にならないか、過多になるようであれば、同じ案件チームのマネージャーやパートナーに共有して、業務が重なりすぎないように調整しています。
「事前に把握できるスケジュールはスケジューラーで共有する」という事務所の方針があるので、マネジメント層がスタッフのタスク状況を把握しやすいのが良いですよね。
業務の管理と共に
重視するのは内面のケア。
メンバーと向き合う
時間を大切にする
チームメンバーのスケジュール管理に関して、K.Iさんが紹介されたようにスケジューラーでの共有が事務所の方針ではありますが、K.Iさんは特にスケジュール管理が上手な印象がありますね。先の先まで見込んでスケジュールの管理をされたり、業務量の調整をされているので。これはマネジメントされる側にとっても良いことだと思っています。
ありがとうございます。私はH.Iさんのマネジメントを見ていて、注意点の事前アナウンスが的確で凄いなと思っています。メンバーに業務を任せながらも、迷いそうなポイントを先に潰しておくというか。これはH.Iさんの業界経験と知見の深さが可能にしているものだと思いますので、とても参考にしています。
メンバーを迷わせないようにするというのは大事ですよね。K.Iさんもマネジメントをする上で自分なりに気を付けていることはありますか?
ここ数年で若いメンバーが増えてきているので、彼らにとって「何をすればいいのか分からない」ということが起きないように気を付けています。できるだけ具体的に項目を書き出して指示するであったり、書類の現物を見せて説明するであったり。チャットだけのやりとりにならないように注意しています。
チャットだけでなく、メンバーそれぞれと向き合うのが大事ですよね。
H.Iさんが気を付けているのはどんなところですか?
私はメンバーのモチベーションに対して、特に気を配るようにしています。不満を抱えていたり、仕事に追い詰められていたりしないか。「大丈夫かな?」という気配りは欠かさないようにしているつもりです。具体的な業務もマネジメントとして気にしないといけないですが、業務量はチームで調整することも可能なので、それよりも内面的なケアの方を重視しています。
内面的なケアは重要ですね。私もチャットだけで終わらないようにしているのは、メンバーとふれあってコミュニケーションをとることを大事にしているからです。気を付けている点とは別に、マネージャーならではの苦労を感じることはありますか?
やはり、パートナーとスタッフとの間に立つ橋渡しのポジションなので、両方からの意見の調整が求められることですかね。自分がコントロールできないところも出てきますので、それなりに苦労はします。
両方から意見を言われる立場ならではの苦労はありますよね。どのように解決するか、H.Iさん流の方法論みたいなものはありますか?
そうですね、パートナーがスタッフのスキルや業務量が原因で問題が生じていると見ているケースについて、スタッフからの意見を聞いてみると、業務の進め方自体が分からず悩んでいたということがあります。なので、スタッフには業務の割り振りや業務量の調整を行い、仕事のやり方について適宜助言をしています。パートナーにもその旨を報告して、円滑に事が進むようにして問題をうまく解決していく、という感じですね。
私はメンバーそれぞれが複数の業務を持っているので、その調整に最も苦労するというか、気を使うところですね。自分の案件に関してはできるだけ早めに仕事を振って、メンバーが期限までゆとりを持って仕事ができるように心がけています。
フラットな文化と
明確な経営方針の打ち出し。
ブレない組織としての
一体感をつくる
ここまでH.Iさんのマネージャー個人としての取り組みについてお話いただきましたが、会社全体としての広い枠組みの話も伺いたいと思います。マネージャーとして、会社のマネジメント体制や文化で特徴的だと思うものはありますか?
そうですね…代表の高山さんは非常に話しかけやすい人柄だと思うのですが、これは当法人のマネジメントの土台になっていると言えるかもしれません。
確かに話しかけやすい代表ですよね。みんな「高山先生」ではなく「高山さん」と呼んでますし。
この業界は代表を「〇〇先生」と呼ぶ慣習がありますが、当法人は高山さんだけでなく、全員がお互いを「〇〇さん」と呼んでいます。この話しかけやすさが、マネジメント体制においても「報告しやすい・相談しやすい」につながっているのだと思いますね。私もチームのメンバーに対して、なるべく話しかけやすい存在であるように心がけています。
私は、経営方針や方向性をはっきり打ち出していることが特徴的だなと思っています。今は若手が増えて組織の規模が大きくなってきている段階ですが、明確な方針・方向性があるので、新しいメンバーも同じ方向に進んでいる。方向性がブレないので、チームを率いるうえで安心感がありますね。
青山財産ネットワークス(AZN)グループの一員として、共通の経営目的や行動指針を掲げていますからね。それが組織としての一体感につながっているのだと思います。
やはりAZNとの連携は大きいですね。業務の面でも、他の会計事務所ではなかなか経験できないような案件も多く扱うことになりますし。
そう、いろいろな経験を積めるのは相当大きいですね。AZNが提携している信用組合からの紹介であったり、株価評価もかなりの件数が入ってくるので。コンサル業務の経験を積めるのは、当法人ならではの魅力だと思います。
AZNと協力して進める案件について、マネージャーになって何か変わったことはありますか?
変わったことですか…私はあまり感じませんでしたね。AZNのみなさんは、おそらく一緒に動く当法人の担当を職位で判断されていないと思うので、マネージャーになっても変わったという印象はあまりないです。
私も職位が上がったことによる変化は感じないですが、大きな案件を進めるときに「自分が先頭に立たないといけない」という意識を持つようになりました。AZN側もチームで参加されることが多くなるので、その中で各自が求められる役割を把握して動いてもらいやすい環境を整えることで、全体を束ねるようにしています。
協業して業務を進めるためのコミュニケーションや、情報共有が必要になってきますよね。これはAZNとの連携が強い当法人ならではの、求められる資質と言えるかもしれないです。
活躍のカギは、
業務への積極的な姿勢。
対話を重ねて安心して挑戦
できる環境を整える
H.Iさんはマネージャーとして、私よりも多くの若手メンバーを見てきたと思います。どんなタイプの若手が活躍しているか、何か共通点はありますか?
やはり積極的に学びたい、経験を積みたいという意識を持っている方は活躍しやすいと思います。AZNとの連携もあって、新しい領域の業務やスポットのコンサル業務がいろいろと入ってきますよね。そこで「どなたかやってみませんか?」と声をかけて、積極的に手を挙げていただく方は、とても伸びている印象です。
新しいことに手を挙げるのは勇気がいることなので、手を挙げた方へのサポートもマネージャーの大事な役割ですよね。
そうですね。できるだけ安心して手を挙げてもらえる体制を整えるようにしています。そして、手を挙げなかった方とも話をして、フォローを忘れないようにしています。
手を挙げなかった理由を聞いてみるということですか?
そう、理由を聞いてみる。すると「自分に務まるか分からない」というケースが多いんです。それであれば、任せられる範囲を話し合うこともできますよね。自分一人で「できない」と判断して、諦めてしまうのはもったいないと思うのです。できるだけメンバーと対話をして、安心して挑戦できる環境を整えるのが大事だと考えています。
新しい案件のチャンスが来た時に、積極的に手を挙げるのは大事ですね。私は外国人の方の申告やスキーム関係を元々扱っていた経験があるのですが、代表の高山さんと色々な案件に携わっていくうちに幅が広がってきたという印象ですね。
私たちの入社当初は国際案件がまだ少なかったので、英国での駐在経験がある高山さんが案件を担当することが多かったんですよね。振り返ってみていかがですか?
外国とのやり取りは経験があったのですが、初めて扱う税務領域の内容も含まれていたので、正直なところハードルの高さを感じることもありました。しかし案件にいろいろチャレンジして、国際税務を勉強しながら進めたおかげで、今ではかなり幅が広がり新しい案件をこなしていく力や考え方が身に付きました。
やはり積極的に挑戦したことは大きな成長につながりますよね。これからも新しい領域の業務はどんどん入ってくると思いますが、その業務に積極的に挑戦できる環境を整えるのが私たちマネージャーの役割だと思います。
そうですね。新しいことにチャレンジする、手を挙げるチャンスがある会社なので、その環境を整えて次世代の積極的な挑戦をサポートし経験の幅を広げる手伝いをしていきたいと思います。