CROSS TALK03

DX推進室メンバー座談会

得意分野を活かした
挑戦で、
税理士の価値を
アップデートする

MEMBER

パートナー

H.H

2013年入社。社内総務・人事領域パートナー。DX推進室をはじめ、社内での新しい取り組みを多く担当している。

アシスタントマネージャー DX推進室 室長

T.S

2014年入社。DX推進室室長として、自社アプリ開発やグループウェアの導入など、社内のDX推進に関する幅広い業務に従事。

スタッフ

K.I

2019年入社。アルバイトと大学院通学を並行し、2022年1月より正社員。通常業務と併せて、DX推進室の業務に従事している。

スタッフ

R.M

DX推進室メンバー。産休により座談会は欠席。

若手からの提案で
立ち上がった『DX推進室』
意思決定の速さが
組織を進化させる

H.H

DX推進室が立ち上がったきっかけはT.Sさんからの相談でしたよね。当時を振り返ってみていかがですか?

T.S

まだ社内プロジェクトチームの一つで、ITチームとして動いていた頃の話ですよね。当時は通常業務と並行してITチームの業務にも取り組んでいましたが、メイン業務は税務会計などの通常業務。でも自分としては、もう少しIT関連の業務をやりたいと思っていました。それでH.Hさんに相談させてもらったところ、次に会った時にはもうDX推進室立ち上げの話になっていて。

H.H

ちょうどその頃は、パートナーの間でもITチームの在り方について話し合っていたんですね。ITで社内業務を効率化する内向きのチームを、外部にもITサービスを広げられる外向きのチームにしていこう、と。そんな中でT.Sさんから相談をもらったので、「それならT.Sさんに任せて部署としてやってみよう」という話になったんです。

T.S

相談からすぐの話だったので、スピード感に驚きました。次に会った時に「じゃあ部署名どうする?」「DX推進室とかですかね」という感じで、本当にトントン拍子で進んだという印象です。

H.H

そして正式に部署として立ち上がるタイミングで、K.Iさんをメンバーとして推薦してきてくれた。K.Iさんは、声をかけられてどうでしたか?

K.I

T.Sさんは若手のリーダーとして後輩を引っ張っていってくれている方なので、声をかけていただいた時は嬉しかったですね。DX推進室立ち上げの前から、IT関係に興味があるか質問をされていて、自分としても意識しているところはあったので。

T.S

実はK.Iさんがアルバイトのサポートスタッフだった頃から、IT向きの素養を感じるところがあってスカウトさせてもらったんです。

K.I

STREAMED(自動記帳サービス)の使い方などのことですか。

T.S

そう!STREAMEDは担当者よりもサポートスタッフさんの方が使い方に詳しいですよね。私は他のサポートスタッフさんにも使い方を聞く機会が多いのですが、K.Iさんに聞くとマニュアルに書いてあることだけでなく、より実用的な知識まで教えてくれる。

K.I

業務の効率化につながればと思って、自動化できるものがないかいろいろと試していましたからね。

T.S

それってやっぱり、自分から動いて見つけていかないと、身につかないものだと思うんですよね。好きでそういう動きができるということが、DX推進室に向いているなと思って、スカウトさせていただきました。

H.H

2人とも、自分から動いた結果なのが良いですね。今後もこの調子で、自分の色を出した活躍をしてくれるだろうと頼もしく思っています。



通常業務と異なる
チームに所属。
タイプの違う業務から
生まれる相乗効果

H.H

2人とも通常の税務会計業務とDX推進室の業務があるわけですが、どのようなバランスで業務に取り組んでいますか?

T.S

税務会計業務については繁忙期とそうでない時期の波があり、通常はDX推進室の業務に軸足を置きつつも、繁忙期は税務会計業務の比重が高くなるという感じなので一概には言えないですが、全体の業務量のバランスでいうとだいたい70~80%がDX業務ですかね。

K.I

私はT.Sさんのサポートのような役割なので、取り組み方が少し違います。ちょうど今週は、新しい会計ソフトの自動仕訳機能を検証しているのですが、その検証を私が担当している通常業務の案件でやっています。通常業務の中で、DX推進室でできることを少しずつやるという状況ですね。DX業務の割合は、全体の10%もないくらいだと思います。

H.H

それぞれの役割に応じて取り組み方は違ってきますよね。2人は通常業務とは別のチームに所属することで、何かプラスになっていると感じることはありますか?

T.S

通常の税務会計業務とDX推進室の業務という2つの毛色の違う仕事を同時にやらせてもらえることで、どちらか一方の業務だけをやっているときには気づけなかったような側面がみえるようになった、というのがプラス面としては一番大きいですかね。なのでまさにシナジー効果が生まれてるんじゃないかと。あとは、自分は一つの事だけをずっと集中してやり続けるスタイルがあまり得意ではないので…(笑)、そういった意味でもこれら2つの業務を並行してやらせてもらえているのはとてもメリットに感じています。

K.I

私はよく表計算ソフトの関数などを活用して、集計作業がもっと効率よくできないか色々と試行錯誤したりしているのですが、通常の業務時間中は本来は“税務会計業務に充てるべき時間”のため無駄にはできない、という焦りがありました。それがDX推進室のメンバーになって、業務の一環としてできるようになったのが嬉しいですね。

T.S

DX推進室の業務だから…と、堂々とできるようになりますからね。市民権を得た、とでもいいますか。

H.H

DX推進室ができたことによって「DXやIT関係はこの人に聞けばいい」というのが確立されましたからね。窓口が明確になったことにより、社内の見る目も変わったと思います。「このメンバーがDX業務を進めてくれるんだ」という認知が広がったというか。このおかげで、DXという税務会計とは別の分野で、新しい取り組みをやりやすくなった。挑戦をしやすくする場ができたという意味でも、DX推進室が立ち上がって良かったと思っています。


メンバーそれぞれが
強みを活かす。
困難を乗り越えた
Microsoft365導入

T.S

新しい挑戦と言えば、Microsoft365(グループウェア)の導入が印象深いですね。

H.H

業務で使用していたメールがすべてチャットツールに切り替わりましたからね。K.IさんはまだDX推進室に入る前でしたけど、現在産休に入っているメンバーとT.Sさんが中心になって動いてくれて。導入までにいろいろと苦労もありましたが、どの局面が大変でしたか?

T.S

そうですね、思い返すと自社の状況にあったルール作りとそれを踏まえたうえでの社内調整が大変でした。必ずしも皆さんの理解を得られるとは限らない状況で、H.Hさんに助けていただきながら進めたのを覚えています。

H.H

お互いの意見の落としどころだったり、周りへの説明方法を相談しながら進めていた時期ですかね。

T.S

はい。H.Hさんはどんな局面でも柔軟な考えで対応策をアドバイスしてくださいましたし、必要なところでは関係者に話を通していただいたので。あの調整がまとまったのは、H.Hさんのおかげだと思います。

H.H

私もT.Sさんの進め方には助けられましたね。当初は切り替えのタイミングについて、緩やかに変えていくべきだと考えていたのです。メールがチャットに切り替わると、いろんな所に影響が出るので。ところが、T.Sさんからバサッと変えましょうと提案をいただいて…。

T.S

「メールとチャット、どちらでも良いです」といった曖昧な社内ルールのままだと、いつまでもルールとして浸透せず、導入した効果が薄れてしまうのではないか。そんな話をしていましたね。

H.H

あの提案があったから、思い切って一気に切り替えることができた。

T.S

切り替えた後も大変でしたよね。新しいツールに慣れるまでは、いろいろと意見をいただくことも多かったので…。

H.H

しばらくはマニュアルの作成や使い方のフィードバックで動き回っていましたからね。でもメンバーそれぞれが丁寧に対応したおかげで、いい形で会社に根付いたのではないかと思っています。これはチームで乗り越えられた良い事例の一つですね。

K.I

私はまだチームに入る前だったので外から見ていた立場ですが、導入されたときはすごく画期的だと感動したのを覚えています。

H.H

ちょっとした会話に近い形でコミュニケーションがとれるようになりますからね。案件ごとのグループチャットを見ていると、コミュニケーションの気軽さやスピード感が向上しているのが分かります。

K.I

チャットで気軽に質問ができたり、込み入った話もオンライン通話で画面を見ながら説明できるのがありがたいです。導入は本当に大変だったと思いますが、私も今後そんな業務に携われるようになりたいと思っています。



分け隔てなく
提案を受け入れる。
得意分野で積極的な
挑戦ができるように

T.S

DX推進室の業務に携わっていて思うのですが、社員からの提案を受け入れる環境がすごく整っていますよね。若手の提案でも、ちゃんと考えて受け止めた上で、業務に反映してもらえる。これはすごく良い文化だと思っています。

K.I

提案を受け入れてくれる文化については、私もアルバイト時代から実感していました。先ほど話にあがったSTREAMEDなどもそうですが「このツールを使いたいです」としっかり提案したうえで言うと、割とすぐに使わせてもらえるんですね。

T.S

誰からの提案であっても、分け隔てなく受け止めて挑戦させてくれますからね。

K.I

アルバイトでも提案できる風通しの良さには本当に驚きました。

H.H

会社としても、社員には積極的に新しい提案や挑戦をしてほしいと考えていますからね。DX推進室やプロジェクトチームが設けられている意義は、この新しい挑戦にあると考えています。全てが税務会計の枠組みの中だと挑戦しにくいことも、DX推進室のように公式に認められた器があると挑戦しやすくなるので。

T.S

他のプロジェクトチームも、マーケティングコンサルだったり業務改善だったり、それぞれの分野でやりたいことを提案していますよね。

H.H

そう、それを会社として吸い上げて、改善サイクルを回していくということです。K.IさんとT.Sさんは、これからDX推進室で挑戦してみたいことはありますか?

K.I

私はH.Hさんも冒頭で話していたように、DX推進室の業務をお客様にもサービスとして提案できるようになりたいですね。今はお客様に対して外部サービスのご案内しかできませんが、将来的にはお客様にクラウド会計などの新しいツールを導入してもらうところまでできるようになりたい。それで私たちの作業負担も減って、お客様も楽になる…それがベストかなと思っています。

T.S

私は自動化の領域をどんどん広げたいと思っています。今も記帳代行業務の中では仕訳の自動化を取り入れていますが、これは決算書を作る段階までなんですね。できればその先にある、税務申告書や経営分析資料の作成といった分野まで自動化で対応できるようにしたい。そのためにはRPAツールの活用などやり方はいろいろあるので、今は最適な方法を検討している段階です。

H.H

2人のように、税務会計だけでなく他の分野にも挑戦できる人は貴重な存在だと思っています。税理士は「税務会計を突き詰めて専門家を目指す」という人が多いですから。その中でもT.Sさんは、得意分野に軸足を置いた新しい働き方をしている。会社もそれを受け入れており、得意分野を活かしたキャリアのすごく良い事例になっています。これからも積極的に、自分ならではの得意分野で挑戦ができる方を受け入れていきたいと思っています。



※掲載内容は2022年取材時の情報に基づいています

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